2022年度 学校評価について

2022年度 学校関評価について
2022年度の教育活動について、教員による⾃⼰評価と保護者アンケート結果をもとに、22年度の振り返りを⾏いました。
・教員8名による⾃⼰評価 22年12⽉
・保護者対象の教育活動等に関するアンケート 23年1⽉
・学校関係者評価 23年2⽉28⽇ 保護者代表3名 幼稚園関係者2名
・保護者会で結果報告 23年3⽉9⽇
・結果公表 23年3⽉15⽇:幼稚園H P

○⾃⼰評価について
・⼤きく括ると6分野です。評価項⽬の10項⽬(⼩項⽬を含めると49項⽬)について、園としての重点項⽬※1、それをもとにした個⼈の重点項⽬を踏まえての⾃⼰評価を⾏いました。
⒈ 幼稚園教育の基本⽅針と組織運営
⒉ 保育内容の確認・実務の確認(全体と個⼈)
⒊ 研修と研究
⒋ 保護者との関係
⒌ 幼稚園機能の拡⼤
⒍ 安全⾯(点検・諸法規の遵守・リスク対応)
・4段階の評価とし、よくできたと振り返るか、できていないと振り返ることになるのかが明確になるようにしました。「どちらとも⾔えない」という段階を設定していません。

○⾃⼰評価総括
・4段階の回答率の⾼さは、ほぼできている>あまりできていない>よくできている>全くできていない、となっている
・全体的な傾向としてはほぼできているという回答になっている。この「ほぼできている」という捉え⽅について、より明確に確認しておく必要がある。
・保育内容に関する項⽬は、「ほぼできている」回答と「あまりできていない」という回答が拮抗している。「⼗分に満たしているとは⾔えないが現状で満⾜している」ということか、「現状も頑張っているがまだ改善の余地があり、それが⾒えている」ということか掘り下げたい。
・⼦供の成⻑の話題や、保育の進め⽅についての話し合い、⽇々の記録をまとめていくことなどは、⽇常的に⾏われており、⼦供たちの情報は詳しく共有されている。
・保護者の信頼に関する項⽬は、複数の⽅法による情報提供や、年間6回の⼦供の育ちを伝える情報提供をおこなっているので、できている/ほぼできている回答が8割である。
・オンラインの研修は取り組んできたが、保育内容の専⾨性を⾼める研修についてはまだ不⾜している。
・地域との交流、⼩学校との連携等については現状できていない。

※1. 22年度重点⽬標
⒈重点項⽬
⽬標項⽬(重 点 施 策)
○遊びの充実(学ぶ⼒)
・⾃発的な遊びを援助し、その⼦を取り巻く集団の様々な成⻑を促す
・熱中し、集中し、こだわって遊び込む経験ができるようにする
○⽣活⼒の充実
・⼀⼈でできること、みんなでできることを成⻑の時期ごとに明らかにし、共通の視点で指導にあたる。
・みんなのために「良いこと」を⾏う機会を増やし、取り組ませる。
○教育⼒の充実
・⼦供の成⻑の⾒取りを可視化する⽅法を模索する。
・遊びの発展の⽅策について研修する。
○教育環境整備
・保育室環境の整備を、使⽤頻度の観点から進める。
・公的基準に則った安⼼・安全の点検を進める。
・個⼈に還元する教材等を精選し、教育活動そのものを⾼める教材を増やす。
・園舎・園庭の改造のための情報収集に努める。

※⾃⼰評価の詳細は資料1

○保護者アンケートから
92%の回答を得ました。アンケート項⽬21項⽬です。⼤きく括ると以下になります。
・聖園幼稚園の教育理念・運営に関わる項⽬
・教育活動の内容や指導⼒に関わる項⽬
・教育活動の情報提供に関わる項⽬
・⾃由記述

○保護者アンケート結果より
5段階(強く思う>ややそう思う>どちらとも⾔えない>あまり思わない>全く思わない)の評価です。
教育活動への⽀持、満⾜度が⾼いと考えるポジティブなレベルを85%以上と考えました。⼀⽅、⽀持を得られていない、満⾜度が低いネガティブなレベルについては、次年度の改善課題として取り組みます。
・教育理念や教育内容に関わる8項⽬は全て85%を越える良い評価を得ている。
・教育運営に関する8項⽬は、「どちらとも⾔えない」回答が1〜2割程度ある。
・施設⾯や安全⾯に関するネガティブなレベル項⽬が1つあり、来年度の課題である。
・教育活動の情報提供に関する4項⽬中3項⽬で、ポジティブなレベルに到達しておらず改善点である。
・⾃由記述には、情報提供のあり⽅、放課後の活動の設定、学校⾏事への⼯夫に関する意⾒があった。
・自由記述には、英語教育の継続、放課後教室の設定について意見があった。

※保護者アンケートの詳細は資料2

○学校関係者評価
保護者代表、教会関係者に、教員による⾃⼰評価結果とその振り返り、保護者アンケート結果とその振り返りを説明しました。質疑応答やご意⾒をいただき、⾃⼰評価についてご理解をいただきました。以下、関係者評価会の概要です。
・⾃⼰評価の結果を受けての総括は納得できる。
・コロナ禍ということで、園側も保護者側も感染状況に⼤きく左右されてきたので、「もっと〜だったら」という思いも、保護者アンケートの結果に表れていると思う。
・我が⼦の成⻑の様⼦を直接⽬にする機会が少なかったので、何か⼯夫の余地もあったかと思う。
・園からの情報提供はいくつかの⼿段で⾏われており、その頻度も順当であった。⼀⽅で、提供される情報が更新されていくチャンネルが統⼀されていなかった。
・教育内容を外部(これから⼊園を考えている⼈)に、もっとしっかりアピールしていく必要がある。
・⾃由記述で多く上がっていた放課後の⾊々な教室については、来年度実施が可能ならば設定していくのが良いのではないか。
・自由記述では、年中・年長の子たちが英語の先生に親しみ、その活動を楽しみしている記述があった。年少にも、方法を工夫しながら波及していくことを考えても良いのではないか。

○今後の取り組み
・⼦供⼀⼈ひとりに寄り添った丁寧な保育、適切な援助、活動を促す環境設定など、より⼀層⼯夫、改善、努⼒をします。
・⼦ども⼀⼈ひとりの成⻑の様⼦を、タイミングよく効果的に情報提供する⽅策を⼯夫します。ドキュメンテーションの導⼊をその⼀つとして、試⾏します。
・教職員が⼀つのチームとして、それぞれの持ち味、⼒を発揮できるように具体的な重点⽬標を設定し、実践します。
・英語活動が2年目となる年長とスタート学年の年中の活動内容の連続性・継続性を図ります。
・放課後の体操教室の設定を進めます。

おもちゃ洗い

学期末恒例の光景、おもちゃ洗いの様子です。
今回は3学期末なので、おもちゃ洗いの仕事を次の学年に引き継ぐために、年長組と年中組の子どもたちが一緒に行いました。
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ただ水に潜らせるだけではなく手で良く擦って汚れを落とすことや、おもちゃに(ありがとう)という気持ちで洗うこと...などを教えてもらいました。
教える側も教えられる側も、みんな一生懸命でした。
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4月から一番大きい組になる年中組の子どもたちの顔が、いつもより誇らし気に見えました。頼もしい限りです。

令和4年度英語活動について

令和4年度 英語活動について
○英語活動のねらい
・2つ以上の言語が生活上必要な環境が近い将来にやってくることを踏まえ、この時期の子供たちの特徴である、繰り返し反復する、知っていることを知っている相手に使ってみる(話しかけてみる)ことができる場面を設定し、英語になれる・英語を話す人になれることを目標としたい。
・Basic Interpersonal communication Skillsを目指す活動を進める。
・幼児の英語教育で実践が豊富であるECCにレッスンを委託する。
・英語活動については、幼稚園とECC側とで相談しながら進めていく。

○英語活動内容について
・英語を教えこむレッスン形式(授業的)ではなく、英語を話す人が身近にいて、働きかけられたり働きかけたりする英語に親しむ環境にする。
・生活の中で、「英語でなんというの?」という必然性が生まれたときに、反応してくれる英語の先生がいて必要なレスポンスがしてもらえる環境が良い。
・その曜日のその時間は「英語の先生が自分のクラスにいてくれる枠」と考え、担任が主として活動を進め、英語の先生に加わってもらう場合と担任の協力のもと英語のレッスンを行う場面とを考える。
・ECCのカリキュラムに、聖園のオリジナルの内容をアレンジしてもらいたい。例えば、聖歌やお祈り(英語圏の誰でも知っている)など。
・1学期は20分程度から徐々に時間(内容)を多くする
・2学期(18回のうち半分を終えたあたり)から40分のレッスンも導入する。

○活動計画
英語レッスン案について.pdf

○取り組みと成果
・計画した18回のレッスン回数が確保できた。
・金曜日に子供を迎える時間帯から英語の先生が正門に立ち挨拶・言葉かけを行った。なれるに従って、子供たちからの反応も増え、保護者からの反応も増えた。英語に興味を持っている様子が伺えた。
・基本の挨拶等のフレーズを繰り返し行うことで、「この人にはこの挨拶」が定着していった。
・担当の英語教師にとても親しんでおり、その教師の存在が英語活動にとても重要であった。コロナ等でレッスンが組めなかったり担当教師の体調不良等で期間が空いたりすると、子供たちや保護者からも心配する声が寄せられるほどであった。
・前半20分程度からスタートし、徐々に内容と時間を伸ばしていったが、子供たちの活動による必然でもあった。
・歌やゲームも喜んで取り組み、子供たちだけでも歌っていたりゲームが始まったりする機会があった。

○来年度への課題
・来年度年長になる子供たちは2年目の英語の時間を体験していくので、連続性を重視し段階的レッスンが組めるよう計画する。
・英語教師に年少クラスへの関わりについて、どのようなあり方が良いか検討する。

かみさまのおはなし(3/14)

聖園幼稚園は、『光のこども 素直なこども 誰とでも仲良くできるこども』という教育目標を掲げて保育を行っています。今日の宗話は、この「光のこども」についてのお話でした。
はじめに「光のこどもって、どんな人でしょう?」と子どもたちに問いかけると、こんな声が返ってきました。「明るくて優しい人。」「心のなかに光がある人。」「朝の光をうけている人。」...どれも素敵な応えで、感心してしまいます。

そして、神父さまは今日のお話の中で、生まれた全てのものの命の尊さについて触れられ、
「光のこども」は、自分と同じようにお友だちを大切にします。
「光のこども」は、困っている人を見たら助けます。
「光のこども」は、悲しいことがあっても心の中は平和です。
「光のこども」は、瞳をキラキラと輝かせます。
と説いてくださいました。聞きながら、この一年の園生活のいろいろな場面、出来事、表情が思い巡り、子どもたちは着実に「光のこども」として歩んでいることを思いました。
時折、自分は「光のこども」として歩んでいるかしら?と立ち返ってみたいですね。
みんな一緒に、ますます「光のこども」となっていきましょう♰

今日の宗話で読んでいただいた絵本をご紹介します。
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『ちいさな あなたへ』アスリン・マギー作/主婦の友社